I. RACSの背景: 端末(UE)の無線機能(E-UTRAやNRなどにおける新機能、周波数帯、組み合わせなどによる)の拡張に伴い、能力情報を運ぶバイト数が増加しています。RACS(Radio Capability Signaling Optimization:無線能力シグナリング最適化)は、無線インターフェースやその他のネットワークインターフェースを介してUE能力情報を送信するための効率的な方法を定義しています。RACSはNB-IoTには適用されません。
II.動作原理:RACSは、一連のUE無線能力に識別子を割り当てます。この識別子はUE無線能力IDと呼ばれます。このIDは、製造元またはPLMN(特定の規制については5.9.10を参照)によって割り当てることができます。UE無線能力IDは、NG-RAN内、NG-RANからE-UTRANへ、AMFからNG-RANへ、およびCNノード間で無線インターフェースを介して送信される、UE無線能力情報の代替シグナリング方法です。
III.RACSのサポート:5G(NR)システムでは、PLMN割り当てのUE無線能力ID構成は、更新コマンドまたは登録受信(TS 23.502[3]で定義)を介してUEに再割り当てされます。UCMFによるPLMN割り当てのUE無線能力IDバージョンの具体的な構成は、セクション5.9.10で定義されています。
---これらの2つのUE無線能力フォーマットは、AMFとUCMFによって認識可能である必要があり、AMFはTS 38.331 [28]フォーマットのみを保存する必要があります。
IV.RACSをサポートするNG-RAN:AMFにUE無線能力を提供する際、NG-RANは2つの動作モードのいずれかで構成できます。NG-RANがUEから無線能力を取得するためにUE無線能力クエリ手順(TS 38.331 [28]を参照)を実行する場合、NG-RANは次の操作を実行します:
----5GSのみをサポートするPLMNでは、モードBを構成する必要があります。
V.4G+5G: PLMNがEPSと5GSの両方でRACSをサポートする場合: